43foldersを使っています

あの有名な43foldersを私も使っています。

その実体は一言で言えば、1月から12月までの月、1日から31日までの日の見出しが付いた、合計43枚の文房具の「フォルダ」(二つ折りにした見出し付きボール紙)の束です。作り方や使い方は、ググれはたくさん出て来ると思いますので、ここでは、詳細な説明は不要でしょう。

私はこれを主に1年後への申し送りに使っています。私の仕事では、1年に1回、かなり複雑な書類を提出する作業が、何組かあります。どれも、私にとっては「長大な」作文を伴うので、かなりしんどいです。これらの書類の準備の方法や、書き方の注意、あるいは、今年は提出してしまったが、これに注意すればよかった、というような反省を、紙に書き出して、「申し送り状」を作って、そのまま、該当する「月」のフォルダに投げ込んでおきます。

申し送りの方法としては、携帯電話などにリマインダを送信してくれるサービスがいろいろあります。私もそれは使っています。しかしそれは、比較的近くて、はっきりと定まった日時に、例えば「あと15分で会議が始まる」といったような短文を送るのに適しているように思います。

それとは逆の状況、つまり、一年後の、(まだ書類の締切が決まっていないので)はっきりとは定まっていないタイミングに、注意事項や反省などの長文を送るのには、携帯へのリマインダはあまり便利には使えていません。

それもそのはずで、1年後の自分は、本当に他人といってよく、43foldersで長文の申し送り状を送ってあっても、1年後に取り出してみると、1年前には多分結構詳しく書いたつもりだったのに、全然わからなくて、なにこれ? と思って途方に暮れてしまうことがよくあります。そんな状況なので、1年後に携帯電話に、不意に「その書類では〜に注意」ぐらいの単文が送られてきても、(忘れっぽい私では)何のことか、わかるはずがありません。

これはつまり、43foldersによる申し送りと携帯のリマインダは、うまく使い分けができる、とも言えますね。

ちなみに、私の43foldersの、そのほかの使い方としては、毎週、あるいは、毎月繰り返すことが決まっている作業を自分にリマインドするというのがあります。これは、まあ携帯のリマインダでもできますし、自動的に繰り返し送信するように設定することもできるでしょう。でも、私の主観ですが、43foldersを使った方が、簡単で、強力なメッセージを送信できるような気がします。

また、ちょっと変わった使い方としては、「この書類は、たぶんいらないと思うけど、もう少しとっておこうかな」という場合に、それを数日から1ヶ月程度先の日付のフォルダに投げ込んでおいて、その日が来たら捨てる、というような使い方もしています。何となく机の引き出しに書類を入れてしまうよりは、ごちゃごちゃになることを防げます。特に、小さめの紙切れのようなものに有効です。

というわけで、私は43foldersの、おそらく「正しい」使い方である「今は忘れていて良いけど、少し先の決まった日に、また目の前に出てくる必要がある(記入および提出が必要な)書類を入れておく」ということには、殆ど使っていません。まあこれは、43foldersは、それだけ汎用性の高い、人によっていろいろな用途に使えるシステムだということなのでしょう。