日本語の句読点

日本語の句読点の打ち方は難しいです。

そもそも句読点が「外来語・輸入品」
だからだという説もあるようですね。

で、私も、
句点(。)はともかく、読点(、)の
打ち方の基準が長らく謎でした。

もちろん、原則これこれ、という指針はありますが、
一言では言えない程沢山あって、学ぶべきだとは思いますが、
これを暗記しても、反射的には運用できないでしょう。
しかも例外もあります。そんな中で、

最近、素晴らしい基準に出会いました。
それは、一言でいえば、

 読点は読者のために打つ

というものです。これは、

野内良三著『日本語作文術』(中公新書 2056)の
「§8 読点の打ち方に決まりはあるか」の、
「読点は読者へのサービス」という部分に
書いてあることです。

原理原則云々ではなくて、とにかくまず、
読んでくれる方々は読みやすいだろうか、
と考える。当たり前のようですが、
大変役に立つと思います。
(もちろんこれで、この問題が一気に
解決するわけではありませんが。)

ところで、「読点は読者へのサービス」という
言葉には「そうするべきである」という意味と、
「そうしてよい」という意味があると思います。
私には、後者の意味が特に重要でした。